技術者復建 ー未来を超えてー
熊本大学 大学院
自然科学研究科
教授 小林 一郎 氏
CIMも「形状の見える化」から「属性の見える化(CADと他の解析ソフトの連携)」へと移行しつつあります。CIMを建設分野における有力な道具として活用することで、未来に新たな展望が開けてきています。本講演は、著者が関係した『CIMを学ぶⅡ』という冊子の内容を中心にしつつ、モデル空間での新たなCIMの活用事例を紹介します。
CIMを活用するだけで、未来は変わると思いますが、更なる可能性を追究することで、「来るべき未来」のさらに先を考えることができるのではないでしょうか。誰にでもそう簡単には、できないCIM技術の確立を目指して行きましょう。
共創でつなぐ建設ICT
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
科学システム事業部 社会基盤営業部 社会インフラ営業課
椎葉 航
江本 佳秀
オートデスクソリューションによるCIM/i-Construction対応術
オートデスク株式会社
技術営業本部 社会基盤ソリューション
スペシャリスト 田村 弥生 氏
オートデスクは、建築設計、土木インフラ、建設・施工向け BIM/CIM ツールとして、“Architecture, Engineering & Construction Collection (AEC Collection)”を販売しています。このAEC Collectionには、点群処理や3次元土木設計、施工シミュレーション、干渉チェック、景観検討ソフトウェアなど、さまざまな製品と革新的なテクノロジーが含まれCIM/i-Constructionへの対応を支援します。今回はこれらツールの最新機能と活用例をご紹介します。
スキャナもドローンもMMSも
~i-Constructionにおける点群活用術~
株式会社岩崎
企画調査部 企画開発グループ
渡邊 悠 氏
i-Constructionへの対応も見据え、3次元レーザースキャナ・UAV(ドローン)・MMSといったさまざまな3次元計測技術の活用事例を一挙にご紹介します!
また、点群データからCIMへの応用まで、ハード・ソフト・データを組み合わせた最新の事例をご提案します。
ぜひ、岩崎ブースにもお越しください!!
VRシステムを支えるデルからのメッセージ
デル株式会社
クライアントソリューションズ統括本部
クライアントビジネス開発マネージャー 中島 章 氏
日本では「VR元年」とも言われ、産業向けVR製品への期待も高まっている中、デルからは、設計・製造・デザインだけにとどまらず、VRシステムも下支えできるプロフェッショナル向けワークステーション「Dell Precision」のご紹介をいたします。
建築・建設・土木、不動産、製造業、医療、航空宇宙、広告、エンターテインメントなどさまざまな分野で積極的な展開がみられるVRの、無限に拡がる可能性をご一緒に探ってみませんか。
施工管理におけるCIMの活用方法
鹿島建設株式会社
土木管理本部 土木技術部 CIM推進室
室長 後閑 淳司 氏
施工管理においてCIMツールを利用するうえで、どのようなことに留意する必要があるかを過去の経験をもとにご紹介するとともに、直近のCIM導入事例から将来の建設現場のイメージについてお話させていただきます。
まずは、施工計画立案時の3DCAD活用実例を中心に、土木技術者としてCIMを活用することの意義についてお話させていただき、続いて、ここ数年、飛躍的に進歩するCIMツールの導入により施工計画検討がいかに容易にできるようになったかなど具体的事例を交えて紹介させていただきます。
もっと先?あと少し? 建設業のCIMギュラリティ?!
東急建設株式会社
土木本部 土木技術設計部 技術企画グループ CIMチーム
チームリーダー 小島 文寛 氏
CIMという単語は、業界内でも認知度が高まってきました。CIMというツールを使った効果も出てきています。しかしCIMには一言では言い表せない、いろいろな効果があるとともに、様々な将来の可能性を秘めています。今まさに、CIMは広がりを見せようとしています。この広がりは、シビルエンジニアに何をもたらすのか。CIMがあたりまえになる未来について、すこし想像してみます。その未来に向けて、どう取り組むか?東急建設のCIMの事例を紹介いたします。
i-Constructionで変わる施工の未来
一般社団法人 日本建設機械施工協会 施工技術総合研究所
研究第3部
主任研究員 椎葉 祐士 氏
国土交通省では、建設現場の生産性向上や魅力ある建設現場創出による入職者促進等を目的として、i-Constructionの施策に取り組んでいます。i-Constructionでは、ICT建機やドローンなどを用いた3次元計測機器を活用する「ICTの全面的な活用(ICT土工)」が1つのテーマとなっており、平成28年3月に基準類の改訂や新基準の策定がなされております。
本講演では、本年度から実施されている「ICT土工」について、従来施工と何が変わるのか?や、新しい基準類の改訂や新基準のポイントなどについてご紹介します。
モニタリング(観測)に基づく地盤構造物挙動のValidation
-信頼性理論と逆解析の応用-
国立大学法人 新潟大学
自然科学系
准教授 大竹 雄 氏
現場でのモニタリング(計測データ)の有効な活用方法について提案したいと思います。
データの不確かさ(誤差)が分かると、逆にデータに信頼が生まれます。確定論から確率論へデータの味方を少し変えると、今まで使えないと思っていたデータの価値が一気に高まります。本講演のキーワードは、「信頼性解析」、「逆解析」です。やや難しく聞こえるかもしれませんが、具体的な適用事例を示しながら、分かりやすく解説したいと思います。
清水建設のCIMの取り組み
清水建設株式会社
土木技術本部 機械技術部
主査 鈴木 正憲 氏
調査設計段階から維持管理段階まで見据えた全体での3次元モデルの活用をCIM、施工段階でのモデルの活用を施工CIMと定義し、それぞれにおいて、弊社内での事例を交えて紹介します。CIMの取組みにおいては、3次元モデルのマネージメントの方法や課題、効果を整理しました。施工CIMにおいては、生産性向上や品質向上、安全性向上などに寄与している事例を紹介します。
ワークフローを最適化する橋梁設計CIM
三井住友建設株式会社
土木本部 土木設計部
主任 水田 武利 氏
三井住友建設では、3次元モデルを使用した設計検討・変更を効率化するため、橋梁設計ソフトの演算結果から3次元モデルを自動生成する「SMC-modeler」を開発し、実作業への適用を始めています。また、設計部と関係者とをつないで情報を管理するために情報共有基盤を導入し、運用を進めています。
CIM JAPANでは「設計部」のワークフローをカイゼンするための施策や期待している効果についてお話します。
次世代社会インフラ用ロボット開発・導入
一般財団法人 先端建設技術センター
技術調査部
部長 増 竜郎 氏
CIMは、i-Constructionを実現する必須の手段であり、建設用ロボットは、三本柱である建設・維持管理・災害の各場面においてCIMの有用な構成要素となることを目指している、と捉えられます。
さて、日本は、既に人口減少社会に突入している中、生活を支えてきた橋梁、トンネル、ダム等の社会インフラの老朽化が進行し、また、風水害、地震、火山がもたらす災害とは常に隣り合わせです。そこで、国土交通省と経済産業省との協同にて、社会インフラの維持管理と災害対応の効率化・高度化を目標に、日本の強みのロボット技術に焦点を当て、「次世代社会インフラ用ロボット開発・導入」が進められています。
『どこまでやりますか?』
~フジタのトンネルCIM事例報告~
株式会社フジタ
建設本部 土木エンジニアリングセンター 設計部
次長 池内 正明 氏
CIM導入についてのガイドライン整備が進められている中、各社とも独自カラーを出すべく模索しながらCIMモデリングを進めているのが現状であり、弊社フジタも例外ではありません。
本発表では、フジタで実施したトンネルCIMの内容およびNavis+の機能を使ったモデリングテクニックを紹介するとともに、建設生産システムの効率化・高度化を図ることを目的としているCIMをどの程度まで実施するのかを聴講者様に問いかけるものです。
現場打ちコンクリート工事の生産性向上について
~i-Construction(コンクリート工)を考える~
大成建設株式会社
土木本部 土木技術部 技術・品質推進室CIMチーム
次長(CIMチームリーダー) 北原 剛 氏
2016年春、「i-Construction~建設現場の生産性革命~」の風が吹き始めした。ITの急速な発展を踏まえ、i-Construction を進めるための視点等について、「①設現場の最先端工場化」、「②設現場へ最先端のサプライチェーンマネジメントを導入」および「③建設現場の規制の打破と継続的なカイゼン」の3つに整理しています。この3つの視点に照らし、生コンクリートの伝票を電子化し現場打ちコンクリートの品質と生産性向上を実現する「T-CIM®/Concrete」についてご紹介し、これからのコンクリート工事の姿について提言します。
川内川の地の利を活かした観光CIMの実践
株式会社大進
技術第1部
部長 小林 清文 氏
平成18年7月、鹿児島県川内川流域では、5日間で1200mmを超える豪雨により、甚大な被害を生じました。大規模災害から10年、激特事業等により再生された川内川流域は新たに地域振興・地方創生を目指し、行政・地域・企業・NPO等と連携した「自然体験型観光」が動き始めています。本講演では、当時の被災感情が残る中での合意形成手法から、近年のCIMを活用した3次元モデルによる国体カヌー競技場の合意形成および基本計画事例、鹿児島県を代表する観光地「曽木の滝」のUAVによる測量と瀑布体験シミュレーション・空撮動画等を活用した自然体験型観光の基本計画事例について紹介させていただきます。
CIMの最新動向とJACICの取組み
一般財団法人 日本建設情報総合センター
研究開発部
主任研究員 影山 輝彰 氏
国土交通省では、公共事業の各段階(調査・設計、施工、維持管理)においてCIMを円滑に導入、連携・活用するための「CIM導入ガイドライン」の本年度中の策定を進めています。一方、BIM/CIMに関する注目すべき国際動向として、2016年4月から英国ではBIMの義務化を表明しています。そこで、これまでのBIM/CIMに関する国際調査を通じて得られた知見を踏まえ、「英国のBIMに関連した文書や標準規格」を読み解き、その骨子や先進的な海外及び国内におけるCIMの活用事例を紹介します。
土の応力・ひずみ・ダイレイタンシーから有効応力解析まで
清水建設株式会社
技術研究所
上席研究員 福武 毅芳 氏
近年、設計用の入力地震動が大きくなり、地盤~構造物系の解析では非線形解析が必須となりつつあります。とくに臨海部では液状化や側方流動といった現象が重要なファクターとなっています。そこで、本セッションでは、土の応力・ひずみ・ダイレイタンシー関係に基づいた構成式の構築から、有効応力解析に至るまでの考え方を解説します。また地盤~構造物系の有効応力解析事例を紹介します。
CIMとi-ConstructionとCTCと大林組の関係
四則演算で考えるその効果
株式会社大林組
土木本部 本部長室 情報技術推進課
課長 杉浦 伸哉 氏
CIMやi-Constructionなどの国を挙げての生産性革命の動き、IoT・AI、SCM、ビックデータといった言葉が横行し、建設業の環境が大きく変わってきている昨今ですが、本当に効果を上げている企業は、組織はどれだけいるのか。我々建設業の環境が変わるとどうなるのか、変わるためにはどうしたらよいのか。プレーヤとしての建設業とサポーターとしてのITベンダーのかかわりはどうかという観点から実際のサポーターにも壇上にあがってもらい、いきなりトークでもりあがります。事前準備一切なし、会場からも制約なく質問受ける形式でどうなるかわかりませんが、たぶん本当の答えがそこにあるような気がします。
現場施工の3D見える化とICT土工
西松建設株式会社
技術研究所
副所長 佐藤 靖彦 氏
西松建設が取り組んでいるCIMについて紹介します。当社開発の3D盛土情報管理システムをはじめ、トンネル現場の施工計画や地質の3次元化など、現場施工における”3D見える化”の事例を説明します。 また、i-Construction対応として、UAV測量、3Dレーザースキャナー、GNSS測量、MC・MG施工など、当社の”ICT土工”の取組み事例を紹介します。
i-Construction / CIM におけるCUGの役割について
一般社団法人 Civilユーザ会
代表理事 藤澤 泰雄 氏
一般社団法人 Civilユーザ会が進めている、CIM推進のためのユーザ間のコミュニケーション、オフライン例会の開催状況、CUG認定インストラクター制度、3D部品の公開についてなど、今後必要とされる人材育成・ツールの提供などの活動状況を報告します。
鉄道地震災害シミュレータの開発と活用方法
公益財団法人 鉄道総合技術研究所
鉄道地震工学研究センター
研究センター長 室野 剛隆 氏
鉄道は路線上に長い施設であり、また、各種の土木構造物や電車線柱、車両など、各種の設備から構成されている複合システムです。そのため、地震に対してどのようなリスクが潜んでいるのかを抽出するためには、技術者の経験やノウハウ等に依存してきました。しかし、これまで経験していないような震災リスクについては、これだけでは不足することも考えられます。そこで有効な武器となるのがシミュレーション技術です。そのツールの1つとして、「鉄道地震災害シミュレータ」を構築しました。地震時の路線全体の揺れや被害を推定するものであり、今後様々な活用が考えられます。本講演では、その概要についてご紹介します。
講演情報
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椎葉 航
江本 佳秀 |
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