BIM/CIM 実施要件7項目への対応(案)

3D建機ナビ2018SP1リリース

国交省はCIM適用業務および工事において、CIM活用による課題解決および業務効率化を図るために7つの実施項目を公開し、そのうち4項目を原則的に実施することを求めています。 なかでも「c).属性情報の付与」については必須項目とされており、CIMが適用された案件では必ず実施を求められることになるようです。
今回はこれら実施項目7つのうち、製品を導入することで比較的簡単に対応できる4項目と、実施(案)についてご紹介いたします。

CIMの実施方針(2018年4月1日以降)

国交省は、平成30年4月1日以降のCIM業務(および工事)に適用される「ICTの全面的な活用の推進に関する実施方針」をホームページで公開しました。
「別紙-9」および「別紙-10」を見てみると、発注者指定型および受注者希望型の業務(および工事)における実施要項が記載されています。
両実施要項の第4項には「CIM活用業務での実施内容」が記載されており、業務、工事ともにほぼ同じ内容が記載されています。

別紙-9 CIM活用業務実施要領第4項より抜粋

別紙-9 CIM活用業務実施要領第4項より抜粋

上記の様に記載されている実施内容は全部で7項目となっており、そのうち4つを選定し、実施する事が求められています。なかでも「c).属性情報の付与」は原則として実施す項目として挙げられています。

  1. 契約図書化に向けた CIM モデルの構築
  2. 関係者間での情報連携及びオンライン電子納品の試行
  3. 属性情報の付与
  4. CIM モデルによる数量、工事費、工期の算出
  5. CIM モデルによる効率的な照査の実施
  6. 施工段階での CIM モデルの効果的な活用
  7. その他【業務特性に応じた項目を設定】

製品導入による対応(案)

以下の項目においては、製品を導入する事によって対応することが可能です。

b)関係者間での情報連携及びオンライン電子納品の試行

 関係者間の情報共有については、「業務履行中(および工事施工中)における受発注間の情報共有システム機能要件」への対応を進めているCIM-LINKを導入する事で簡単に実施できます。

情報集約型の情報共有

c)属性情報の付与

属性付与については、「3次元モデル」と「属性情報」とを紐づけることが出来るNavis+を用いることで解決できます。属性情報はエクセルで編集可能なCSVデータを利用するため、どなたでも簡単に利用できます。

Navis+はオートデスク社が提供しているNavisowrksのアドオン製品です。利用時にはNavis+のライセンスと別にNavisworksのライセンスが必要となります。

表計算システムを使用した属性管理

e)CIM モデルによる効率的な照査の実施

効率的な照査については関係者間の情報共有で使用するCIM-LINKにてFORGEビューア機能を追加契約することで実施できます。
 受発注者間におけるモデルの確認をインターネット越しに行うことができるため、事務所や現場に集まることなく3次元モデルを活用した照査が実施できます。

遠隔地間でのモデル照査

残る1項目/その他の取り組み

実施項目は全部で4つ必要となります。
例えば、前述したNavis+に標準機能として搭載されているのモニタリング機能を用いることによって、施工中のセンサー情報や動態観測情報を3次元モデルと紐づけて管理することがが可能になります。時々刻々と変化する計測情報を俯瞰的に見ることは「f)施工段階での CIM モデルの効果的な活用」につながります。
また、CADから3次元モデルに引き継がれる属性情報を上手に活用すれば、「d)CIM モデルによる数量、工事費、工期の算出」を効率的に行うことが出来るかもしれません。これについてもNavis+の属性分析機能を用いることで省力化できます。

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表計算ソフトを用いた簡単な属性管理ツールです。キーとなる文字列をエクセルに用意するだけで簡単にCIMモデルを作成することが出来ます。
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