国土交通省によるi-Constructionの推進で、ICTを活用した工事が徐々に一般的になってきました。A360などの電子データ共有システム、ドローン計測による点群データの作成など、今後もICT技術を駆使して施工をサポートするツールが増えてきています。
しかし、どんなに便利なソフトでも、独自のフォーマットであったり、形式の変換が必要であったりすると、共有の際に手間がかかり、全体の生産性は向上しません。電子データの中には納品形式が定められているものもあります。多くの人々が同じデータを共有することを前提として政策が勧められていることは明確です。
そこでCTCでは、「簡単」「便利」をキーワードに、市場占有率の高いAutodesk製品のアドオンソフトを提供しています。
CIM技術検討会の『土量算出のガイドライン』には「土砂/軟岩/硬岩に区分可能な場合は、各区分境界モデルのサーフェスを作成する。」とあります。
AutoCAD Civil 3Dでも、境界面サーフェスを作成することは可能ですが、地質の知識と高度なCAD技術が必要になります。
GEORAMA for Civil 3Dでは、断面図やボーリングデータから地層境界面を自動推定し、サーフェスモデルを作成することが可能です。
一般財団法人 日本建設情報総合センターが公開している『各専門WGにおけるCIMモデル作成、活用等に着目した技術検討成果』には、三次元モデルは形状と属性から成るとあります。ですが、形状と属性のデータを一対にしてしまうと、オブジェクトの数が増えるごとに関連する属性の管理が困難になっていきます。形状データと属性データを分けることができれば、形状はモデリングソフト、属性は属性管理に適した表計算ソフトで、容易に管理することができます。しかし、別々のままでは三次元モデルとしては成立しません。
Navis+は、形状データと属性データに共通のIDを設定し、それらを紐付けます。それにより別々に管理された形状・属性それぞれの情報を一体のものとして参照することを可能にします。
今後も、土木やCIM/i-constructionの進展に合わせて、新製品を提供予定です。CIM/i-constructionモデルのデータ作成を補助する製品だけでなく、クラウドサービスによる共有アプリケーションの新機能提案も進んでいます。