国土交通省 i-Construction推進コンソーシアム

技術開発・導入WG ピッチイベント

国土交通省では、建設現場の生産性向上を図る「i-Construction」を推進するため、産学官の会員によるコンソーシアムを2017年1月30日に設立しました。ニーズの事前アンケートが行われた後、同年4月20日に説明会が開かれ、同年5月29日に建設現場のニーズと技術シーズのマッチングを目的としたピッチイベントが開催されました。
このピッチイベントにてCTCからは3次元モデル情報共有クラウドサービスCIM-LINKの紹介をさせていただきました。

CIM-LINKが活用できるニーズ

i-Construction推進コンソーシアム

CALS/ECの普及や時代の変化に伴って、電子データを使った情報共有が当たり前になってきています。同時に、データ作成に使用する3次元CADや測量機器などのツールも多様化してきています。
データを流通させるため、Land-XMLやIFCなどの共通フォーマットが使用されています。一方で、各ソフトウェアが持つオリジナルの情報は変換時に欠落してしまうことがあり、十分に活用しきれていないとの声も挙がっています。
このような背景の中、CIMの分野ではスムーズな情報共有を行うために、CADソフトとビューアソフトの使い分けがされています。公開されているCIMの事例を見てみても、作成はCADソフトで行い、閲覧は専用ビューアソフトを用いることが当たり前に行われています。
しかし、職場によってはソフトウェアのインストールが禁止されていたり、容量の大きい3次元データをやり取りできなかったりするため、3次元データを使う機会が増えるにつれて、手軽に3次元モデル使えるビューアソフトに対するニーズが高まってきています。

想定するCIM-LINKのシーズの活用

i-Construction推進コンソーシアム

CIM-LINKには多様なデータ形式に対応した3次元モデルビューアを搭載しています。このビューアではお使いのCADで作成した3次元データをWEBにアップロードするだけで、自動的にプレビュー画面を生成します。特別なソフトウェアをインストールする必要はなく、Webブラウザだけでスムーズな閲覧が可能です。これによって、例えば、設計レビューを行う際にCIM-LINK上でモデルを見ながら協議を進めるというような合意形成プロセスが実現できます。
また、CIM-LINKは、マルチデバイス、マルチプラットフォームに対応しているため、3次元データをスマートフォンやタブレットでも確認することが可能です。CIM-LINKを使えば、「誰でも・いつでも・どこからでも」3Dデータの共有ができます。
実際にWEBの合意形成プラットフォームを使用して成果を出した事例がCIMを学ぶでも公開されています。また、国土交通省が公開している平成29年度のCIMの実施方針(案)では、次世代のデータ共有プラットフォームをリクワイアメントとして盛り込む方針が記載されています。